看護師の復職は、現場のスタッフにとってありがたいことでしょう。慢性的な人手不足により、一人ひとりの負担が大きくなっているからです。経験者が復職するのは、人手不足の解消のみならず、知識も技術も乏しい新人看護師を雇うより信頼が厚くなります。
しかし、復職にはブランクという問題点もあるのが現状です。どのくらい現場を離れるのかにもよりますが、その期間が長ければ長いほど知識や技術は衰えます。
もしそのブランクによって仕事でミスすれば、信頼が失くなってもおかしくありません。そして何より、人の命と関わる仕事のため、単純なミスでも患者の生命の危機に陥ります。
こうした問題点によって、復職を躊躇する人がいることも事実です。ミスしたらどうしよう、患者にも同僚にも迷惑をかけてしまうなど様々な不安が襲いかかり、復職したくてもできなくなります。そうした潜在看護師のために、看護師復職支援があるのです。
復職支援の流れとして、まず悩みを相談して不安を取り除き、不安がある程度取り除けたら座学研修に参加します。そして、休職前の知識や技術を思い起こし、最後に病棟で実技研修を行うのです。ベテラン看護師が1から指導をしてくれるので、安心して受けられます。
復職支援を活用することで、段階を踏んで復職を目指すことが可能です。いきなり現場に戻って不安だらけで仕事をするより、知識も技術も取り戻している状態の方が、自分も周囲の人も安心できる復職を叶える方法といえます。